「営業マンは断ることを覚えなさい」など、数々のベストセラー著書を持つ経営コンサルタント 石原明氏は、先日2年ぶりに新刊「うちの社長はなぜ『ああ』なのか」を出版。そのお祝いとして、親交の深いある経営者から贈られたプレゼントにいたく感激したという。
そのプレゼントとは、額縁JPできれいに額装された、発売したばかりの自身の著書。「本を額に入れる」という、一般には馴染みのない贈り物にはいったいどんな意味があるのか。贈られた人は本当に喜ぶものなのか。
「贈った人」中村貴男氏と「贈られた人」石原明氏にそれぞれ詳しくインタビューを行った。
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※まずは「贈った人」中村様に額装本を贈った経緯を伺いました。
Q:中村様ご自身について、そして石原明先生とのご関係を教えてください。
(中村氏)私は名古屋でナカムラという菓子問屋を経営しております。
数年前から、名古屋の地元の飴職人の伝統技をもっと世に広めたいと、企業ロゴやキャラクターをかたどったオリジナルの手作り飴を作る「まいあめ工房」という新事業を始めました。
アナログなところを気に入っていただいて、IT企業や有名ホテル、出版社などの企業様にノベルティとしてお使いいただいております。
2年ほど前のある日、このビジネスモデルが面白いと石原先生のブログにご紹介をいただき、そのうれしさに私が押しかけるような形でお会いさせていただきました。
それ以来、先生が主催される経営者勉強会「高収益トップ3%倶楽部」で学ばせていただきながらおつきあいをさせていただいております。
Q:今回、石原明先生に額装した本を贈られたのはなぜですか。
石原先生は昨年暮れ、2年ぶりに新しい本(「うちの社長はなぜ「ああ」なのか」)を出版されました。その出版のお祝いに何かお贈りしたいと思っていたところ、地元名古屋でおつきあいのある「画廊ダリー」の小西社長(弊社代表小西剛)が、新しく額装のビジネスを始められたと聞きました。
「立体のものでも額装できます。本の額装は特に評判がいいですよ」とおっしゃるので、さっそく初版本を手に入れてすぐにダリーさんにお願いして額装してもらいました。
「本を額装する」というのは私も初めてのことですから、出来上がるまでどんな仕上がりになるか心配していたのですが、できあがってみると思った以上に立派な出来で、これなら先生に喜んでいただけると思いました。
実際、先生にはこちらの想像以上に喜んでいただきました。私は昔から先生の本のファンですから、その想いが伝わったのがうれしいです。本の額装というのはちょっと変わったプレゼントかと思いましたが、思い切って贈って本当によかったと思います。
額装本の「ミニ授与式」を行った時の中村、石原両氏。
(2009年1月8日 日本経営教育研究所にて)
※「贈られた人」石原明氏へのインタビューが以下に続きます。
「こんな本の保存のしかたがあったのか!」
Q:今日は、経営コンサルタントの石原明先生に、先日中村様より贈られた額装本について伺っていきたいと思います。まず、ご自身の著書の額装本を最初にご覧になったときの感想をお聞かせください。
(石原氏)先日中村さんが弊社に見えて、「先生、出版のお祝いです」と大きな箱を頂きました。開けたときに、最初額縁が見えたので、どんな絵だろうと思っていると、自分の本が額の中に入っていたのには本当に驚きました。
そこでまず思ったのは、「なるほど、この手があったか」でした。こういう本の保存方法があったのかと。
私は今まで共著も含め10冊近く本を書いてきましたが、そのたびに自分の本をどう保存、保管しようかと考えていました。
ご覧のように壁面いっぱいに本がありますから、本棚に置くと紛れてしまいます。自分の本はやはり特別な思い入れがあるので他の本とはできれば別にしたいと思っていました。
会社のエントランスの飾り棚などに置くことも考えましたが、カバーもかけずにずっと置いておけば紙は劣化してしまいます。なので、この額装というのは、いいアイデアだなと思いました。
Q:額装のどのあたりがいいアイデアだと思われたのでしょうか。
まず、ガラスがはめこまれた木製の額の真ん中に自分の本が収まっていて見た目にきれいです。よく見ると、表紙の浮きや帯を押さえるためだと思いますが、透明の板が貼ってあり、それもピアノ線のようなもので動かないようにきちんと止めてある。これならば振動や衝撃にも強いはずです。
大事な本の保存方法としてこれは申し分がないし、まるで絵や賞状のように本が壁に飾れます。これで長年の問題が解消されたなと思いました。
それと同時に、「自分の本をこんなに大事に扱ってもらえた」という嬉しさと、この本に捧げた自分の想いがこみあげてきて、目の前の中村さんに「これは反則技ですよ」と思わず言ってしまいました(笑)。
私は自分の本に限らず、蔵書には必ず蔵書印を押すぐらい本を大切にしています。そういう本への敬意の気持ちを、中村さんはよくわかってくださっているんだな、と胸が熱くなりました。
本とは、「自分の人生に計り知れない利益を与えてくれるもの」
Q:「蔵書印」というのは、よく図書館の本に押してある朱印のことですか。
そうです。私は、会社を作った時にまず一番先にしたことというのが、「蔵書印」を作ったことでした。ゴム印よりも先だったかもしれません(笑)。会社の名称は「日本経営教育研究所」と9文字で、これは縦横3文字で蔵書印がきれいに仕上がることも考えに入れて決めました。
Q:石原先生が本を大事にされていることがよくわかりました。なぜ、そこまで本を大事にされるのでしょうか。
私にとって本は、「自分の人生に計り知れない利益を与えてくれるもの」だからです。
本とは、著者の人生を凝縮に凝縮したものだと思っています。その人生に触れて、自分の細胞が分裂して再結合し、別の自分になった。そう言えるぐらいの強烈な本との出会いがこれまでいくつもあります。自分の人生を振り返ると、それらの本によって受けた恩恵は計り知れません。
また、コンサルティングという仕事においては、時に本は辞書の役割もします。「あんな言葉があの本に書いてあったな、確認しよう」というように参照しますので、良い本は常に手元に置いておかなければなりません。私がよほどでない限り人に本をお貸ししないのは、そういう理由からです。一度本を人に貸すとなかなか返ってきませんからね(笑)。
Q:では、ご自身の著書についてはいかがでしょうか。
自分の書いた本は、自分の想いや考えが結晶化して形になったものです。自分の人生より長く残る。本を書くときはいつも、「死んだ後もずっと残るものを」という気持ちで書いています。
本は、真剣に書けば書くほど思い入れが大きくなります。初めて自分の本が出たとき、そして自分の本を書店で見つけたときの感動は、今も忘れられません。
だから今回、中村さんが私にしていただいたように「著書を額装して著者に贈る」というのは、普通のプレゼントとは意味合いも、相手に与えるインパクトも全然違うと思います。この気持ちは、著者でないとわからないかもしれません。
経営コンサルタントから見た「額装」の価値とは
Q:ではちょっと視点を変えて伺います。経営コンサルタントとして見た場合、「本の額装」というサービスは、贈られる側にどんな価値を与えるものだと思われますか。
額装というのは、記念のものを「きれいに保存できる」、「常に目に入る状態にできる」という2つのことが同時に可能になる、古来からの知恵だと思います。
大切だからとしまいこんでしまったり、出しておいても他のものと一緒に置いて紛れさせてしまうのではなく、額に入れて飾ることで、保存をしながら常に目に触れることができる。自分の書いた本を、その表装だけでなく、それを書いた時の「想い」までも風化させることなく、常に身近なところで存在を保ち続けてくれる。すごくいいと思いますね。
私は額装というのは平たいものしかできないのかと思っていましたが、聞けば本だけでなく、かなり厚みのある立体物も大丈夫ということでした。これは意外でした。それならば、可能性が限りなく広がりますね。
Q:「可能性が限りなく広がる」とは、どういうことですか。
たとえば思い出のトランペットとか、楽器の額装もいいですよね。作曲家の方ならば自分の曲の譜面と指揮棒を一緒に入れるとか。そういったアイデアは、もしかしたら贈る人ではなく、贈られた人がその瞬間に、「あ、あれを額に入れたい」と思いつくのかもしれません。
額装したものを会社だけでなく家に飾るのもいいですね。そうすれば、自分の仕事の成果や、記念の品を家族と共有することができます。欧米人はこういった記念品を飾るのが上手ですが、日本人は非常に苦手です。でも、額装すればぐんと飾りやすくなると思います。
また、来訪者とのコミュニケーションのきっかけ作りにもなりますね。たとえば、社長室にトランペットが額装して飾ってあったとします。来訪者はまず「トランペットやってらっしゃるんですね」という会話から始めることができる。嫌みなく自分の背景や人となりを来訪者に知らせて、緊張する相手を助けてあげることができる。
また、会社の経営者へのプレゼントだったら、社史を額装して贈ったら最高ですね。「この人はうちの会社のことをよくわかってくれているな」と、絶対に好印象を持つはずです。
そして、この額装というのは、贈られた側のメリットだけでなく、贈った側のメリットもかなり大きいと思いますね。
額装を「贈る側のメリット」とは
Q:「贈った側のメリット」というのは、具体的にはどんなことでしょうか。
何と言っても「絶対に飾ってもらえること」でしょう。
プレゼントは難しいです。モノであればすべて場所を取りますから、相手の限られたスペースを争う「激戦」なんです。
よく、贈った置物や絵が、その人のところに飾られていないのを知ってショックを受けたりしますよね。でも、本の額装なら飾ってもらえる確率は相当高いはずです。
たとえば同じ額でも絵画などであれば、時々違うものをかけてみようか、ということになりますが、これは記念のものですから、ずっと飾ってもらえると思います。
そして、贈り方を演出するのもいいでしょう。贈り方の工夫によって、さらに相手の記憶に残すことができるのではないでしょうか。
Q:たとえば、どんなふうに贈ったらよいと思いますか。
たとえば出版記念パーティに額装した本を登場させたらどうでしょうか。著者には内緒で序幕式のようにして、本人に幕を開けさせる。そこで苦労して書き上げた自分の本が立派に額装されて出てくる。もう、著者は泣くんじゃないですか(笑)。平積みにしておくのと全然重みが違うでしょう。
そして僕だったら、事前に用を作って相手のオフィスを下見に行きますね。ここに置いてもらえるんじゃないかな、という場所を決めて、その場所に合わせた額のデザインと色を決める。それから注文します。
Q:額装サービスで、もっとこうだったらいいということはありますか。
本の下のところに金とか銀のプレートがあるといいかもしれませんね。出版の日時とか、誰から贈られたかが書いてあると、本人だけではなく、家族にも記憶に残ります。(※)
それと、本ですから、閉じた状態だけでなく、開いた状態でも額装してもらえるといいかなと思います。そうすれば、思い入れのある特別なページを常に開いた状態で保存ができますから。
(※)額縁.JPでは、石原様の貴重なご意見を反映し、現在は銘板(プレート)をつけるサービスを行っています。
「いいプレゼントを見つけた」
Q:石原先生は中村様から額装本を贈られてすぐ、プレゼント用にご自身も額装サービスをお使いになったと伺いました。
そうなんです(笑)。寺田君(「フォーカス・リーディング」の著者 寺田昌嗣氏)の本を額装してもらいました。寺田君がこの本を本当に苦労して書いていたのを知っていたので、苦労してよかったねという思いですぐ贈ってあげようと思いました。
それから私はCKパブリッシングという出版社も経営しているので当社が出版する本の著者にも全員贈ることにしました。相手が絶対に喜ぶのはわかっていますからね。いいプレゼント見つけたなあ、という感じです。
こんなすばらしいサービスを始めていただいて本当に感謝しています。
― 石原明様、お忙しい中インタビューにお答えいただき
本当にありがとうございました。
→石原氏から額装本を贈られた寺田昌嗣氏へのインタビューはこちら
※石原明氏のWebサイト
※取材日時 2009年1月
お客様インタビュー制作:取材屋
書籍用額縁
書籍の額装の詳細につきましては下記ページにて紹介いたしております。



