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実例ご紹介

読了記念の額装『村上春樹さんの「1Q84」』
話題になっている、村上春樹さんの「1Q84」を
無事読了できた記念に読了記念額装しちゃいました。

いや、さすがに大げさだとはおもいましたが、なかなか時間がなくて、こういった長編小説を最期まで読了する事が少ない私にとって、これはとっても大きな事件だったのです。

ラノベの様な導入部とストレートな性表現
なにげに訪れた本屋さん、たまたまこの本と「目が合って」しまい、不安いっぱいで、購入してしまったのですが、最初の2章を読むうちに読み続けられそうな気がしてきました。

なんといっても、パラレルワールド(実はちょっと違うようだけど)に、美しい殺し屋、そしてなんといっても無口な美少女、この設定って最近のアニメとかの設定に似てる。

一緒にするなとか言われそうですね。

導入部はラノベなどと近い印象を受けましたが、読み進む毎に印象は変わって行きます。比喩を使わず、ストレートな単語を使った性描写とかとは決定的に違いますね。

愛情と切り離しておこなわれる性行為とか、女性同士の戯れのような愛撫。はては少女との性行為など描写がやたらと奇麗に書かれている事がきになるといえば気になる。

まだ経験していない高校生にはちょっとよませたくはないかな?

それだけに「セーフハウス」を運営する女性の「女性を護りたい」といった内容の発言が際立ちますし、またそれを実行する為に法をも侵します。

次の被害を増やさない為にという名目ですが、なにかしら「許せない」といった感情に突き動かされているだけに見える。女性を傷つけた男たちとさしてかわらない気もしないでもありません。

善悪を超えた存在
ジョージ・オーウェルの小説「1984」で出てきた“ビッグ・ブラザー”と同様のキーワードとして登場する“リトル・ピープル”彼ら(といっていいのか?)がいったいなんなのかよくわからないけど、このリトルピープルの捉え方で「1Q84」の印象が大きく変わると思います。

人間社会を裏でコントロールする「黒幕」?教えを授ける「神」?人を蝕む「悪魔」?

主要な登場人物側からみると、不思議な力を持った「敵」と言う事になりますが、どうやらそれだけではなさそうです。

子どもの頃「閉鎖されたコミュニティー」で育った「ふかえり」。
NHKの集金につれ回された「天吾」。
食事前に大きな声で祈りを強制された「青豆」。
女性を物として扱った「ギリヤーク人」。

きっとそれぞれの立場や経験で、善悪の基準は変わるでしょう。しかし、どの立場であっても、リトルピープルが果たす役割は同じような気がします。

人々の生活に足がかりを作り、口出しをし、影響を与える。そこには目指すべき方向や目的など人に理解できる意図は一切ありません。
どのような物であれ、影響が大きくなると「反リトルピープル」といった力が現れる。


歴史はそれの繰り返しであった…とまでは書かれてはいませんが、なんとなくそれを感じます。


物語のスタート地点がわからない
ところで、どうしてもわからないところがひとつ。「ふかえり」はどこからきたのでしょう?

物語のスタートは「青豆」が首都高速の非常階段をおりるところだと思うのです。つまり、世界を変えるスイッチを入れたのは「青豆」だと思うんです。

では世界を変えたい意思を持っていたのは「リトルピープル」だと考えると、変わる前の世界「1984」で「ふかえり」は存在していなかった(存在していたかもしれないけど物語にいる様な状態ではなかったわけですから「リトルピープル」を召還したりできないとおもうんです。

だとすると、「1984」には「リトルピープル」の意思も、「1Q84」の「ふかえり」も存在しなかった。という事になるとおもうんです。

と言う事は、新人賞の応募は「青豆」がスイッチを入れた後という事になりますね。

もしくは、リトルピープル自体、そんな世界を超えた所にいて、足がかりを作る為に徐々に準備したと理解するべきでしょうか?

まぁこのくらいの疑問は、物語後半怒濤のように出てくる「?」に比べるとなんでもありません。後味のいい作品ではありませんが、30代以降の大人たちにはちょうどいい息抜きになると思います。

読了記念の額装『村上春樹さんの「1Q84」』


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